Band-Maid

Band-Maid 「Protect You」感想

 

 

 

自分の中で、最近思い入れのあるBand-Maidの曲と言えば、色々ありすぎるのですが、その中で1曲をあげるとすれば、やっぱり「protect you」です

なぜなら、この曲のMVのフルバージョンが公開になったのが、2024年7月5日。当日は、待ちに待ったBAND-MAID HALL TOUR 2024 フェニーチェ堺でのお給仕の日だったわけです。

当日は、会場に行く飛行機の中、もうひたすらこの「protect you」を鬼リピで聞きまくって、興奮冷めやらぬなか、実際のお給仕で、とうとう生で聞けたというのが、本当に感動ものでした。

 

「protect you」はテレビ東京系で放映されるアニメ「グレンダイザーU」のエンディングテーマ曲になります。オープニングは同じポニーキャニオンの先輩、GLAYの「会心ノ一撃」になります。ここ最近は世界に曲が広まるのに、アニメの力はやっぱり絶大ですね。大きいレコード会社に所属するというのは、そういう意味でも有利に働きます。

そもそも、今回の元になった作品「グレンダイザー」というアニメ、自分は全く知りませんでした。『マジンガーZ』や『グレートマジンガー』と同じ世界観の三部作目がこの『グレンダイザーU』らしいです。

「マジンガーZ」は夏休みの午前中に、再放送でやってたのを見て、知ってたんですが、この作品は全く知りませんでした。「マジンガーZ」に続編があっただなんて…。

この「グレンダイザーU」は日本より、海外で有名らしいですね。特にフランス、イタリア、中東で人気を博したららしく、フランスでは「ゴルドラック」というタイトルで放映されていて、視聴率は平均75%だったという噂も。

今回のリブート版の制作にあたっては、中東のオイルマネーも大いに入ってのことかもしれません…。

 

この曲の何がいいかって、イントロの「ウーララララララ ウラララ ラーラ」、もうこれに尽きると思うんですよね。この軽快なメロディーに単純な言葉がのって、あーちゃんのブラストビートに乗って、サイちゃんが叫び上げるイントロ、これが本当に素晴らしいんです。

最初、テザー版だけ公開になった時に、ここのフレーズが本当に頭に残って、毎日、「うーらら…」と繰り返し一人で歌ってたものです。思わず、はまっちゃうメロディーなんですよね。

しかもこの「ウーララ」が絶妙にアニメソングっぽいじゃないですか。掛け声のような、雄叫びのような、何か「戦い」を思い出すようなフレーズで。調べてみると、他のアニメソングでも使われたことがあるフレーズなのですが、他とは絶妙に違って、Band-Maidらしい、それでいてアニメっぽい力強い、とてもいい出だしのフレーズかなと思います。

こういう強烈なインパクトのある曲って、個人的に好きなんですよね。例えば似たようなのだったら、同じBand-Maidの「火花」の中の「Gatcha! Gatcha! Gun Shot! Gun Shot!」とかも、お気に入りフレーズです。

 

この曲でアカネさんが効果的に使っている、ブラストビードですが、お盟主様専用動画で、あーちゃん自ら解説してましたね。主にバスドラムとスネアドラム、ハイハットを、同時に高速で打つのがハンマーブラストで、スネア、ハイハットを交互に叩きつつバスドラを挟むのがトラディショナルビートになります。、
爆風とかマシンガンをイメージさせるような効果もあり、この曲にブラストビートがピッタリなわけです。

 

MVに関しては、荒れた工場を思わせるようなセットです。「Shambles」も似たような感じでしたね。ロボットアニメということで、どことなくロボットの中のような雰囲気を感じさせます。エレベーターの中で弾いてるのは、特にロボット内の操縦席まで移動するイメージもありますよね。メイキング見たら、実際に動いてないエレベーターを、動いているように見せてるみたいでした。

あと、Band-MaidのMVでよく使われるのが、最初はモノクロな映像が多くて、徐々に色がついてって、最後盛り上がりの時に、鮮やかな色になるっていうのが、多用されてますね。前回リアクションした「influencer」もそうでした。

 

 

この曲、ミンチョのリフやソロも素晴らしく、また、アカネさんのブラストビートの高速なリズムも、曲を盛り上げて、素晴らしいとは思うのですが、個人的には、やっぱりこの曲の主人公はサイちゃんかなと思います。

MV冒頭の若干冷たさが残る、ロボットが起動する時のような、目の開き方のアップで始まり、最後、サイちゃんのボーカルでのみでバシッと終わる終わり方。歌詞の内容も含めて、憂いの中にも、立ち向かっていく、強さみたいなものがヴォーカルの表情にのってて、聞いててとっても気持ちがいいんですよね。

面白かったのは、インタビューで語ってた、この曲は「ブレスはできるんだけど、ずっと口を動かしっぱなしになる曲だから、どうしても口の中に、なんというか、私の分泌液が(笑)。つまり唾液が溜まってしまうんです。それを飲み込むタイミングがない」というのが面白かったです。確かに、自分で歌ってても、あんまりゆっくり合間があいてるとこがないですね。こりゃ、確かに唾を飲み込む暇もないですね。

 

 

歌詞自体は「グレンダイザーU」のスタッフさんから小鳩さんが結構具体的に色々な要望や設定をもらって、それをもとに作ったみたいです。小鳩さんは元のアニメを知らないので、知ってるお父さんに聞いたり、資料をもとに勉強して、書き上げたようです。物語中に出てくる双子の姉妹を中心に、主人公に支えられながらも、自分たちが「護る」という、強い意志をもった、真の強い女性像、が描きだされています。

自分は、このアニメ、一話で離脱してしまったので、ストーリーのことはあまりよくわかってませんが…😅

 

Band-Maidの曲の素晴らしいところは、新曲を作る時に、メンバーみんなが、お給仕でどうやるか?お給仕でやってみて、初めて完成って考えてるところです。どこで盛り上がって、どこで聞き入って、メリハリがどう入るか、メンバーがアレンジ含め、演奏含め、みんなお給仕での演奏のこと、考えてるんですよね。そこが素晴らしいというか、やっぱり生が、ライブが素晴らしいバンドなので、お給仕で聞いて本当に満足感を得られます。

というか、最近では、お給仕ごとに曲がどんどん進化すらしてきますからね。そこが、バンメの面白いところでもあり、バンメの醍醐味ではないかなと思います。

その点、この曲、みんなで一緒に「ウーーララララララ」で歌い上げるとこから始まって、サイちゃんの「ウララララーラ」でビシッと終わる、ドラム、ベース、ギター、コーラス、どれも盛り上がりのある名曲だなと思います。

みんなで、「うーらら」と高らかにお給仕で、叫びましょう🎵