読書感想文

「ザイム真理教」(森永卓郎)を読んで

 

森永卓郎さんと言えば、テレビによく出ていた、経済評論家という印象です。

ポイ活とアイドルが好きで、少しユニークで、親しみのある、

けど、比較的ストレートに物事を言う、テレビによく出る人。

僕にとっては、それぐらいの、印象でした。

 

ここ最近、YouTubeを見てて、久しぶりにその森永さんを見かけました。

昨年末に膵臓がんにかかったらしく、以前のぽっちゃりとした感じではなく、とても痩せておられました。けど、番組上ではとても元気にしゃべってました。

しゃべってた内容は最近、出した本のお話。

それが、この「ザイム真理教」。

 

確実に死期が近づいている森永さんが、人生のやり残した仕事として、企画を持ち込んだそうです。しかし、どの出版社にも断られたとのこと。

どうやら日本のタブーに切り込み過ぎて、どこも嫌がって出版できなかったそうです。

そこで、一人会社の出版社の社長が、逮捕される覚悟で引き受けてくれて、今回、出版となったそうです。

 

内容は、意外と日本人が気づいていない、財務省の真実。

お金を持ってるやつが一番強い、そして、みんながそいつの思想に、いつのまにか洗脳されているという真実。

 

日本は借金大国だとか、

国の借金は返さなきゃいけないとか、

国民一人当たりたくさんの借金があるとか、

増税しないと借金が返せないとか、

 

今までみんなにすりこまれてきた当たり前だと思ってたことが、財務省にとってだけ都合のいい真実だったということです。

しかも、財務省は国税局を手下に持ってるので、反発するやつは、適当に脱税で逮捕できてしまうのがたちが悪い。

そうやって、逆らうやつは日本に、ほとんどいなくなってしまいました。

 

けど、数少ない人は気づいてます。

けど、どうしても多数派にはならないのが、世の中の厳しいところ。

 

そんな中、森永さんは、いつ逮捕されてもいいように、ちゃんと国税局につかまらないように、この本の印税は一切使わず、闘病中にもかかわらず、覚悟を持って闘ってます。

命がけです。

 

いかにして、財務省が間違った政策を推し進めてきたか、そして世間を支配していったか、本当に日本の闇の部分が書かれてます。恐ろしくなります。

 

一人でも多くの人に気づいてほしい、

森永さんが命がけで書いた、

日本の再生に向けた、

切実なメッセージのこもった1冊になってます。

必読です。