Band-Maid

Band-Maid 「Choose me」感想

 

 

先日、Band-Maidの新曲「Bestie」と「start over」のリアクション動画を作りました。どちらかといえば、Band-Maidのいつものハードな曲調とは違って、どちらもポップ寄りな曲になっていました。

今回はこれぞBand-Maidという名曲、「Choose me」の紹介をしたいと思います。

 

日本クラウンでの2枚目のシングル曲。
両A面シングルで、もう1曲は「Daydreaming」となってます。

 

「Daydreaming」はBand-Maid初のバラード曲です。
彩姫先生が「バラードが欲しい」とのリクエストで作られて、その「Daydreaming」がバラードだったので、もう片方の「Choose me」は「これがBand-Maidですよっていう分かりやすい曲」がいい、とのリクエストで、疾走感のあるハードな曲に仕上がってます。

また、当時のインタビューでも語られてましたが、BAND-MAIDの代表曲と言えるぐらい印象的な曲にしたい、という意気込みで作られており、“これがBAND-MAIDだ!”という、当時のBand-Maidの完成形を目指した曲でもあるそうです。

 

Netflixのオリジナル映画である「KATE」で、この映画の監督、セドリック・ニコラス=トロイヤンさんがBand-Maidのファンで、映画内に本人役として起用され、本編カーチェイスシーンでこの楽曲が流れたそうです。
なので、YouTubeのコメント欄にも「KATE」から来た方のコメントが多く見受けられました。

 

歌詞の面でもDaydreaming と対照的な面が、数多く見受けられます。

「Daydreaming」の場合は、「今夜だけはそばにいてよ」という少し寂しいはかない、女性的な面がありますが、この曲はそれとは対照的に、タイトルに「Choose me」(私を選んで)とあるように、女性としての強さが全面に描かれています。わがままで自己中なんだけど、不器用な女のコ、そういった姿をイメージして書かれたそうです。

 

歌詞を読んでいくと、全身で相手に愛を求めて、そして、自分でも愛を訴えていく、ひたむきな、ある意味純粋な若い愛情を感じさせてくれる、素敵な歌詞になっています。

強気に相手に求めていくけども、その強気な気持ちの影では、「I am lonely」というちょっと弱い心も見え隠れする歌詞が、ただ強いだけの女性ではない、素直な気持ちをあらわしていて、それがこの曲の歌詞の面白さではないかなと、個人的には思います。

 

特にサビの「愛こそはね」「愛あるなら」「愛してると」と「」が続くところは、メロディーが乗るととてもインパクトがあり、耳に残り、聞いていてとても気持ちがいい歌詞です。

この歌詞のエピソードとして、KANAMIさんのデモに入ってた、なんちゃって英語の仮歌詞で、”愛こそは?“と聞こえる部分があったので、これは愛をキーワードにして歌詞を書こうと、小鳩さんが決めたそうです。
そして、彩ちゃんの助言をもとに、この曲の女のコの愛に対する考え方をまとめて、書きあげたそうです。

また、彩ちゃんが、「いままで愛について歌ってないよね?」と小鳩さんに聞いたらしいんです。
けど、それは、彩ちゃんから以前、「愛とか好きとか歌いたくない」と言われてたから、小鳩さんが書かなかっただけらしいです。
で、いきなり「Choose Me」で愛について書いてと言われて、拍子抜けだったとのこと。(^-^;

 

インタビュー記事にも書いてましたが、この曲はKANAMIさんが全て作りこんだわけではなく、コードとメロディだけデータでメンバーに送って、メンバーにアレンジを丸投げした曲だそうです。

なので、各メンバーが考えた個性的なアレンジやフレーズがとても光っていて、それが、曲を素晴らしいものにしてくれています。

 

MISAさんはシンプルでどストレートなベースラインを。
AKANEさんはメロディーを邪魔しないように、シンプルな8ビートで、サビにかけては派手なリフに。
小鳩ミクさんは、キラキラ感を出す下ハモコーラス、サビは浮遊した感じのコーラスで。
彩姫さんは、展開が多い曲なので、場面に応じて歌の表情に変化をつけて。

 

KANAMIさんが投げた、どストライクな直球のボールを、各メンバーが本当に素直に真剣に打ち返した結果、Band-Maidらしい、疾走感のある、展開のある、お給仕でもかなり盛り上がる名曲に仕上がってます。

 

特にKANAMIさんのギターソロが2回あるのも特徴的です。
ギターソロに続くサビのギターもよく聞くと、複雑な展開をしています。

個人的に以前は、ギターソロが嫌いでした。
「ギターソロって必要か?」とも思っていました。
ギターが出しゃばって、いきなり違うフレーズを弾き出すのに、若干辟易していました。

Band-Maidを聞くようになって、なぜか、KANAMIさんのギターソロは嫌いではありません。むしろ、どんどん好きになっていきます
KANAMIさんのギター・ソロは、楽曲の邪魔をしないし、あくまで、曲をさらに盛り上げるためにだけに存在しています。

ギタリスト個人が目立とうというより、曲の構成上、Band-Maidの曲でKANAMIさんのギターソロは無くてはならないという存在にまでなっています。

特にこのChoose meのギターソロは非常にメロディーが豊かで、ギターの演奏方法もバラエティーに富み、しかも曲の展開を大いに盛り上げてくれます。

それが、このChoose meの醍醐味ではないかと、個人的には思います。

 

他にもAKANEさんのドラムのフィルや、MISAさんのブリッジのベースアレンジ等、聞き所はたくさんある名曲です。

ライブ会場によっては、イントロが違ったりと、バラエティー豊かに楽しませてくれます。

Band-Maidらしさのある、迫力のある、聴き応えのたる名曲「Choose me」ぜひ、聞いてみてください。