Band-Maid

Band-Maid 「サヨナキドリ」”sayonakidori” Acoustic Ver. 感想

 

Band-Maidの何がいいのか?

あげだしたら、キリが無いのですが、
やっぱり、小鳩ミクのコーラスがいいんです。

みなさんそうですよね?
小鳩ミクのコーラス、聴きたいですよね。
そもそも小さい頃から歌手を目指してたので、めちゃめちゃ歌はうまい。

そこで、Band-Maidには彩ちゃんが歌ってない、小鳩ミクのソロ曲が数曲あります。ライブでもソロ曲があることで、彩ちゃんの休憩時間になりますからね。

そんな中、珠玉の名曲が「サヨナキドリ」です。

 

 

公式MVでは2021年12月25日(土)のクリスマスに合わせ配信を行った『BAND-MAID ONLINE ACOUSTIC』の映像がYouTubeにあがっています。

この曲、とても切ないラブソングとなってまして、「ロミオとジュリエット」をイメージした部分が多くあります。

そもそもタイトルの「サヨナキドリ」、実際にいる、鳴き声のきれいな鳥の名前なのですが、英語名を「ナイチンゲール」と言います。

その「ナイチンゲール(サヨナキドリ)」がロミオとジュリエットのセリフ中に登場します。

 『ロミオとジュリエット』3幕5場

Wilt thou be gone? It is not yet neere day:
It was the Nightingale, and not the Larke,

もう行ってしまうの?まだ夜も明けないのに。
あれはナイチンゲールなの、ヒバリじゃない、

 

また、歌詞内にある英語のセリフ部分(アコースティック版では入ってないですが)は、ロミオとジュリエット第2幕第2場の中のセリフ、そのままになってます。

ジュリエットがロミオに対し、いかに愛しているかを告げる場面のセリフです。

My bounty is as boundless as the sea
My love is as deep as the sea
The more I give love to you, the more I have love from you
For both love are infinite.

私の想いは海のように果てしがないわ
私の愛は海のように深いの
あなたを愛せば愛するほど私ももっと愛される
二人にとって愛は無限ね

 

この「サヨナキドリ」は全体的に、かなえられない愛、かつて愛しあっていた二人だったけど、今はもう戻ることができない、そんな切ない悲しい恋のストーリーを、美しい日本語で聞かせてくれます。

特に自分のお気に入りは、

心は奪われて
心は奪われたまま

心は奪われて
心は奪われていく

 

同じフレーズを繰り返して、微妙に語尾を変えて、感情の強さ、変化をあらわすのが、めっちゃエモいですよね。
この部分、聴いてて気持ちよくて、大好きです。

 

曲自体は小鳩さんが「キャッチーな感じで」とのリクエストで、KANAMIさんが2パターン作って、それを徐々にAメロやサビを修正して、できあがった曲のようです。

特にサビが転調して、キーが上がって、小鳩ミクさんの出るか出ないか、ギリギリのあたりをせめて、そこを歌い上げる様が本当に見事です。

ある意味、KANAMIさんが、小鳩ミクならやってやるだろうという、意図的に厳しいところを、ついていってるのではないかと思います。

 

Band-Maidの曲の中では、このKANAMIさんのアレンジが複雑で、それに答えるために、メンバーがレベルアップしていって、という曲がいっぱいあると思うんですよね。

そうやって、お互い切磋琢磨して、バンド全体としての、技術が向上していってるのが、素晴らしいじゃないですか。

現状に満足するんじゃなく、やってやるんだろいう、バンドメンバーの心意気ですよ。

 

以前、AKANEさん?の言葉で印象的だったものがあります。

「我々は有限実行バンド!
 やりたい事は全部言葉で伝えていこう!
 そしてみんなで叶えていこう!」

これ、かっこよくないですか?
しびれますよね。

 

話はもどって、MVの話です。

このアコースティック版のサヨナキドリですが、めずらしくミンチョのいない3人構成になってます。

こうなると面白いのがですね、

MISAさんのベースがよく聞こえて、しかもめっちゃかっこいい。
AKANEさんのコーラスが聞けて嬉しい。
ミクのボーカルは相変わらず素晴らしいし、エモーショナル。
ミクのアコギも素晴らしい。

 

バンド始めてからギターを始めた小鳩ミクが、冒頭アコギの演奏から、きれいに始めるの、見てて感動ですよ。

アコギのソロだと、どうしても音のブレなどが目立ってしまうんですが、そこをなんとか乗り切ってる様は、お見事。

 

あと、カナミさんがいないので、その分、ベースのアレンジが本当に面白いんです。
曲の盛り上がりを、ベースのメロディーで作ってるといっても過言ではないです。

 

そしてそして、ライブではなかなか見れないアカネさんのコーラスが聴けるのも、アカネファンとしては嬉しいところ。アカネさんのコーラスもまたいいですよね。きれいです。

 

あとはやっぱり、ミクのボーカルの素晴らしさです。
この曲は、それに尽きます。
これで、いつもはメインボーカルじゃないですからね。
贅沢なバンドです。

切ない悲しい歌詞を、感情たっぷりに、高いきれいな声でうたいあげてて、聴いてるだけで、心が洗われるようです。

 

このアコースティックバージョンの「サヨナキドリ」を聴いたあとに、通常版を聴くと、また通常版のミンチョのアレンジのすごさが再確認できます。

 

小鳩ミクのソロ曲、どれも素晴らしいんですが、
切なく歌い上げる、ミクのボーカルの素晴らしさ光るこの1曲
ぜひ、聴いてみてください。