「引き寄せの法則」のことは知っていますか?
自分が強く願ったこと、自分の思考は、自然と実現するという考え方です。
一時期流行ったことがありました。
自分としては、少し科学的根拠の薄い、信ぴょう性のない考え方だなと、当時思ってました。
この本の作者はそういったマインド系の勉強をして、自分の夢を叶えようと、頑張ったけれど、自分自身が成功することはできなかったそうです。夢は強く願ったけれど、叶うことがなかった。
しかし、夢を一旦あきらめて、ゼロポイントに戻ることで、一転成功することができた、というのが、この本のお話です。
具体的にどういうことかというと、引き寄せの法則も同じですが、「思考が現実になる」という点は一緒です。しかし、人間には「顕在意識」と「潜在意識」があり、引き寄せの法則を正確に言うと、「潜在意識に刻印された思考は、やがて現実になる」ということらしいです。
「成功したい」と思って、努力をしてても、潜在意識の中では、「今は成功していない。努力しなければ叶わない自分」という、不足感、不幸せ感が心の奥底にあるわけです。
そういった状態であれば、その心の状態を自然と引き寄せてしまって、いつまでたっても成功できない、ということなのです。
思考の根底で感じていることが、現実になるということです。
それを脱却するには、まずは思考パターンを変える必要があります。ただ、表面を「ポジティブ風」にするのではなく、自分の思い込みに気づき、原因を取り除き、日々の小さな幸せを体感していくことが大事になります。
頑張るのをやめて、今あるもの、できていることにフォーカスし、気分が上がれば、視点が変わり、現実を楽しめるようになります。
安心感を感じていると、潜在意識はより、安心感を感じる現実を作り出そうとするとのことです。
そのために大事なのは、現実を受け入れること。そして、心地よく自分に正直でいること。やりたいことは全部やる。不足に目を向けるのではなく、充足や満足感に目を向ける。
具体的なテクニックとして、「なんか、わからないけど」「〜しつつある」という風に、自分の言葉を変えて、成功に導くテクニックもいくつか本書の中で紹介してあります。
自分の中でも、遠い夢に対して漠然と努力して、「本当に叶うのか?」と不安になることもありました。自分の心のなかで、「頑張らなければいけない」と思って、しかし頑張るのが苦しくなっているという現実もありました。それより、日々の充足感を大事にして、その結果自然と夢を叶えるという、こちらの本の考え方は、とても心に響いてきました。
まずは、できる自分にフォーカスして、不足よりも充足を感じて、日々を生きていけたらいいなと思います。